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〈生活-文脈〉理解のすすめ 宮内 洋(著) - 北大路書房
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〈生活-文脈〉理解のすすめ (セイカツブンミャクリカイノススメ) 他者と生きる日常生活に向けて (タシャトイキルニチジョウセイカツニムケテ)

社会科学
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発行:北大路書房
四六判
208ページ
並製
定価 2,700円+税
ISBN
978-4-7628-3254-3   COPY
ISBN 13
9784762832543   COPY
ISBN 10h
4-7628-3254-5   COPY
ISBN 10
4762832545   COPY
出版者記号
7628   COPY
Cコード
C3036  
3:専門 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2024年5月20日
書店発売日
登録日
2024年3月15日
最終更新日
2024年4月28日
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紹介

生身の身体を伴った,生活する人間を,同じく,生活する人間が理解するとはどういうことか? 地域社会を這いずり回る4人の研究者が,乳幼児期の食(共食の体験),青年期の労働(沖縄のヤンキー),成人期の政治行動(市町村合併),老年期の社会関係(孤独・孤立)をとおして考える。フィールドワークの「原点」へ。

■主な目次
第1章 乳幼児期の食をとおして考える〈生活-文脈〉理解――〈生活-文脈〉とは何かについて 【宮内 洋】
第2章 青年期の労働をとおして考える〈生活-文脈〉理解――沖縄のヤンキーのフィールドワークから 【打越正行】
第3章 成人期の政治行動をとおして考える〈生活-文脈〉理解――市町村合併の事例から 【新藤 慶】
第4章 老年期の孤独・孤立をとおして考える〈生活-文脈〉理解――高齢者の「文脈」なき「生活」理解を超えて 【松宮 朝】
終 章 〈生活-文脈〉理解の視点から永山則夫の「転職」を再考する 【宮内 洋】

目次

まえがき

第1章 乳幼児期の食をとおして考える〈生活-文脈〉理解――〈生活-文脈〉とは何かについて
1.はじめに:ヒトの発達における環境について「狼に育てられた子」から考える
2.食をとおしてみる人間の発達 
3.〈生活― 文脈〉とは何か
4.まとめにかえて:なぜいま〈生活― 文脈〉理解が必要となるのか 

第2章 青年期の労働をとおして考える〈生活-文脈〉理解――沖縄のヤンキーのフィールドワークから
1.『ヤンキーと地元』で書いたこと
2.戦い方から現実に迫る 
3.沖縄の建設業を生きる  
4.沖縄のヤンキーの〈生活― 文脈〉理解:長きにわたって奪いつづける関係をもとに
【第2章 補論】 脇の甘いフィールドワーカーがフィールドに巻き込まれた軌跡
1.パシリ気質の父親
2.脇の甘いフィールドワーカー
3.〈生活― 文脈〉理解と、観察者の変化
4.時間をかけて馴染ませる

第3章 成人期の政治行動をとおして考える〈生活-文脈〉理解――市町村合併の事例から
1.はじめに:市町村合併論議と住民の〈生活-文脈〉
2.住民の生活圏と「村の精神」という文脈:鈴木榮太郎の議論
3.農民の日常生活と「生活組織」という文脈:有賀喜左衛門の議論
4.群馬県旧富士見村における市町村合併問題
5.群馬県旧榛名町における市町村合併問題
6.政治グループにみる地域社会における政治行動と〈生活―文脈〉理解

第4章 老年期の孤独・孤立をとおして考える〈生活-文脈〉理解――高齢者の「文脈」なき「生活」理解を超えて
1.はじめに:鎌をめぐる出来事から
2.高齢者の「孤独」・「孤立」をめぐって
3.「文脈」なき「生活モデル」?
4.高齢者の〈生活― 文脈〉理解から
5.さらなる〈生活― 文脈〉理解に基づく福祉実践へ
6.おわりに:「文脈」をふまえた「生活」理解

終 章 〈生活-文脈〉理解の視点から永山則夫の「転職」を再考する
1.はじめに:永山則夫と二冊の本
2.永山則夫の転職
3.永山則夫と虐待
4.トラウマによる〈逃走〉の可能性  
5.おわりに:見る人自身の〈生活― 文脈〉

あとがき

著者プロフィール

宮内 洋  (ミヤウチ ヒロシ)  (

宮内 洋(みやうち・ひろし)……担当章:まえがき,第1章,終章,あとがき
群馬県立女子大学文学部教授
〈主著・論文〉
『エスノメソドロジーの想像力』(共著)(せりか書房,1998年)
『体験と経験のフィールドワーク』(北大路書房,2005年)
『質的心理学講座第1巻 育ちと学びの生成』(共著)(東京大学出版会,2008年)
『〈当事者〉をめぐる社会学:調査での出会いを通して』(共編著)(北大路書房,2010年)
「貧困と排除の発達心理学序説」『発達心理学研究』, 23, 404–414.(2012年)
『共有する子育て:沖縄多良間島のアロマザリングに学ぶ』(共編著)(金子書
房,2019年)

松宮 朝  (マツミヤ アシタ)  (

松宮 朝(まつみや・あした)……担当章:第4章
愛知県立大学教育福祉学部教授
〈主著・論文〉
『食と農のコミュニティ論:地域活性化の戦略』(共著)(創元社,2013年)
『計画化と公共性』(共著)(ミネルヴァ書房,2017年)
「人口問題と移民:日本の人口・階層構造はどう変わるのか』(共著)(明石書
店,2019年)
『かかわりの循環:コミュニティ実践の社会学』(晃洋書房,2022年)
The bottom worker in East Asia: Composition and transformation under neoliberal globalization.(共著)(Brill, 2023年)

新藤 慶  (シンドウ ケイ)  (

新藤 慶(しんどう・けい)……担当章:第3章
群馬大学共同教育学部准教授
〈主著・論文〉
『教える・学ぶ:教育に何ができるか』(分担執筆)(明石書店,2019年)
『〈つながり〉の戦後史:尺別炭砿の閉山とその後のドキュメント』(共著)(青弓社,2020年)
「在留外国人の子どもの教育からみた多文化共生社会:群馬県大泉町におけるブラジル人の事例を中心に」『現代社会学研究』, 35, 39–60.(2022年)
『戦後日本の出発と炭鉱労働組合:夕張・笠嶋一日記 1948–1984年』(共著)(御茶の水書房,2022年)
『芦別:炭鉱〈ヤマ〉とマチの社会史』(分担執筆)(寿郎社,2023年)

打越 正行  (ウチコシ マサユキ)  (

打越正行(うちこし・まさゆき)……担当章:第2章,第2章補論
和光大学現代人間学部専任講師
〈主著・論文〉
『ヤンキーと地元:解体屋、風俗経営者、ヤミ業者になった沖縄の若者たち』(筑摩書房,2019年)
『地元を生きる:沖縄的共同性の社会学』(共著)(ナカニシヤ出版,2020年)
「パシリとしての参与観察:つかえる部外者から、つかえない内部関係者へ」『理論と動態』, 16, 32–50.(2023年)

上記内容は本書刊行時のものです。