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西蔵系出雲族の伝説
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年2月10日
- 書店発売日
- 2024年2月23日
- 登録日
- 2024年2月2日
- 最終更新日
- 2024年3月4日
書評掲載情報
2024-04-20 | 信濃毎日新聞 朝刊 |
2024-04-13 |
山陰中央新報
朝刊 評者: 岡崎秀紀(能海寛研究会会長) |
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紹介
出雲族の血を継ぐ登山家はチベットとの運命の縁起の伝説に辿り着く。
出雲神話マニアもチベットフリークも知らなかった新事実がいま明かされる。
チベットと出雲での長年のフィールドワークは、それぞれ別々の記録のはずであっ
たが、不思議に繋がりはじめ、意外な展開を見せた。チベット探検の中でチベット
民族に何となく明治の出雲人の面影を感じた私は、故郷を離れた自分が出雲族とし
ての伝承をゆっくりと絶やしつつある最後の世代かもしれないと気付くことになっ
た。そして出雲族の口伝や祖父の遺品を調べるうち、明治期と現在の出雲とチベッ
トが縦と横の糸を紡ぐかのように広がりを持って繋がっていく。そしてついに前代
未聞の運命の結末に辿り着く。
目次
口絵
プロローグ 偶然と必然、淘汰と進化
クーンブからチベット探査への道のり
チベットに勾玉がある? 勾玉とチベット天珠
出雲神話から我が原風景をたどる
出雲大峯の観音様とチベットの仏縁
チベットの登山における信仰上の課題
山王寺のス(男)
矢島保治郎のチベット潜入とチベット国旗
矢島保治郎と勾玉
出雲族の口伝と「くまくましき」のこと
チベットからヒマラヤを越えた少年僧
エピローグ アイデンティティとしての心の故郷は軸として縁起する
あとがき
前書きなど
これは私の偶然の縁による、出雲とチベットに関わる物語である。人生はたわい
もない、ほとんど無意味な偶然に満ちているのだが、中には必然としか考えられな
いような繋がりや方向性をもたらす出来事もある。無名の庶民であっても、人生の
一瞬に稀有な必然を経験することがある。それらは後にどんどん繋がっていって、
その不可思議さを解明するよりも、ただそのまま受け入れ、何かによって一本の方
向に導かれていたのだと考えた方が楽な場合がある。
上記内容は本書刊行時のものです。