版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
破流 永山則夫小説集成1 永山 則夫(著) - 共和国
.
詳細画像 0
【利用可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

注文電話番号:
注文FAX番号:
注文メール:
注文サイト:

在庫ステータス

在庫あり

取引情報

取引取次:
トランスビュー     書店(直)
トランスビュー     八木     ト・日・他     書店
直接取引:あり
返品の考え方: トランスビュー経由ですべての書店・帳合に納品いたします。トランスビュー経由の場合は返品を承りますが、取次経由の場合は返品(見計らい)不可となります。

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

破流 永山則夫小説集成1 (ハル ナガヤマノリオ ショウセツシュウセイ) 巻次:1

文芸
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:共和国
A5変形判
縦225mm 横150mm 厚さ23mm
重さ 550g
448ページ
並製
価格 3,400円+税
ISBN
978-4-907986-98-8   COPY
ISBN 13
9784907986988   COPY
ISBN 10h
4-907986-98-X   COPY
ISBN 10
490798698X   COPY
出版者記号
907986   COPY
Cコード
C0093  
0:一般 0:単行本 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年10月30日
書店発売日
登録日
2023年8月15日
最終更新日
2023年11月20日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2024-04-19 綴葉    4月号
2024-01-28 北海道新聞
評者: 杉田俊介
2024-01-26 週刊読書人  2024年1月26日号
評者: 川村湊
2023-12-16 図書新聞  3620号
評者: 山本貴光
2023-12-06 週刊新社会    1333号
評者: 鎌田慧
2023-12-01 週刊金曜日  1451号
評者: 五所純子
2023-11-28 東京新聞/中日新聞  朝刊  2023年11月28日付
評者: 鎌田慧
2023-11-18 NHK「おはよう北海道」
2023-11-18 図書新聞  3616号
評者: 下平尾直
2023-10-28 図書新聞  3613号
評者: 阿部晴政+下平尾直
MORE
LESS

紹介

やがて何もかもが、分る日が来るだろう。生きていれば――。
 
貧困、DV、ネグレクト、バックレ、密航、窃盗、そして……。故・永山則夫の自伝的小説を全2巻に初めて集成。本巻には代表作「木橋」「土堤」「なぜか、アバシリ」「破流」のほか、「小説家以前」となる異稿や習作を単行本初収録。
 
解説=早助よう子 × マニュエル・ヤン
 
投げ込み附録=赤井浩太、川村湊、渡邊英理
 
定価=3400円+悪税

目次

木橋

土堤

なぜか、アバシリ

破流

-----
◎小説前史

  木橋[初出版]

  少年沖仲仕

  今「ある事の思い」

  一九七〇年十一月四日

  螺旋

----
解説「いま、永山則夫をどう読むか」早助よう子×マニュエル・ヤン

解題「殺人者/小説家」

前書きなど

早助よう子――永山というと、四人を射殺した原因として幼少期の苛烈な家庭環境が挙げられます。作品もそちらのイメージが強かったのですが、私も今回読み直してみて、労働体験が思ったよりも多く書かれていることに気づきました。網走や青森での幼少期の家族の話が一連の作品を構成する横糸とすると、都会へ出てからの労働体験は縦糸ですね。「土堤」には横浜の朝の寄せ場の様子も書かれていて、主人公は手配師に声をかけられて仕事へ行くのですが、今となっては時代の証言としても貴重なものではないでしょうか。

マニュエル・ヤン――永山も入獄した当初、自殺願望があったそうです。でも、獄外の運動や闘争とつながりのある支援者をはじめとする他者との交流のおかげで、多少風通しのいい「自分一人の部屋」を見つけ、死に物狂いの独学を重ね、正気と生命力を取り戻せた。そこで書かれた自伝小説をまとめたこの「集成」は、すべてを失い最後には生までを奪われてしまう極限のプロレタリアがディストピアを瞬間のユートピアに変えた普遍的な証しです。今こそ、読み直されるべきです。

――「解説」より

著者プロフィール

永山 則夫  (ナガヤマ ノリオ)  (

1949年、北海道に生まれる。
1965年、青森県の中学校を卒業後上京、職を転々とする。
1968年、4件の連続殺人事件を起こし、69年に逮捕。以後、獄中で思索や創作活動を開始する。83年、小説「木橋」で第19回新日本文学賞受賞。
1990年、死刑判決が確定、97年、東京拘置所で死刑が執行される。

主な獄中記に、『無知の涙』(1971、河出文庫=1990)、『人民をわすれたカナリアたち』(1971)、『愛か―無か』(1973)など、
主な小説に、『木橋』(1984、河出文庫=1990)、『捨て子ごっこ』(1987)、『なぜか、海』(1989)、『異水』(1990)、『華』(1997)などがある。

永山子ども基金 https://nagayama-chicos.com/

上記内容は本書刊行時のものです。