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持続可能な社会をつくる幼児期のESD論 降旗 信一(編著者) - 人言洞
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持続可能な社会をつくる幼児期のESD論 (ジゾクカノウ ナ シャカイ ヲ ツクル ヨウジキ ノ イーエスディ ロン) ―子どもと環境― (コドモ ト カンキョウ)

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発行:人言洞
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ11mm
重さ 235g
160ページ
並製
価格 2,000円+税
ISBN
978-4-910917-12-2   COPY
ISBN 13
9784910917122   COPY
ISBN 10h
4-910917-12-8   COPY
ISBN 10
4910917128   COPY
出版者記号
910917   COPY
Cコード
C3037  
3:専門 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2024年2月5日
書店発売日
登録日
2023年12月13日
最終更新日
2024年2月28日
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書評掲載情報

2024-04-13 全私学新聞  2024年4月13日号
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紹介

 幼稚園教諭・保育士資格の必修(選択)科目である「幼児と環境」を踏まえ, 持続可能な社会を担う子どもたちを育むために求められるESD論を学ぶのに最適な理論と実践の入門書です。
 本書は,大学や保育現場などで研究・実践している気鋭の筆者たちが「保育者養成校や保育所、幼稚園、認定こども園が地域と連携し,地域資源を活用したESD実践」を紹介し論考することで,幼稚園教育要領の領域「環境」の視点から地域連携を核とした幼児期のESD論を提起することをめざしています。

目次

序 章 持続可能な社会を担う幼児期の環境教育・ESD
 第1節 幼児教育と環境教育・ESDをめぐって
 第2節 本書の位置づけ
 第3節 環境教育の成立とESDへの接続
第1章 幼児期のESDの今日的な動向
 第1節 SDGsとESD
 第2節 世界の動き
 第3節 国内の動き
 第4節 国内のユネスコスクールの動き
 第5節 Whole-School Approachとカリキュラムデザイン
第2章 保育者養成におけるインタープリテーションの重要性
 第1節 子どもが地域資源とかかわる意義
 第2節 インタープリテーションとは
 第3節 保育におけるインタープリテーションの意義
 第4節 保育現場でのインタープリテーション実践
 第5節 保育とインタープリテーションをつなぐ
第3章 幼児期の子どもと動物とのふれあいの意義
 第1節 自然環境のなかで出会う動物の不思議を知る
 第2節 子どもの成長を促す動物の力
 第3節 体験を通して生物多様性を知る
 第4節 生態系を意識した幼児期の環境教育
第4章 幼児期におけるESDとしての食育
 第1節 食べること,生きることと,地球環境のつながり
 第2節 「ふつう」の食育とESD
 第3節 保育における食を中心としたESDの実践例
 第4節 室内遊びを通した食育の教材案
 第5節 ESDから食育を,食育からESDを捉え直す意義
第5章 自然体験を通して広がる人間関係と発達
 第1節 子どもをとりまく人的環境
 第2節 幼児における自然体験の重要性
 第3節 幼児の自然体験
 第4節 幼児の自然体験の実際
 第5節 自然体験における保育者の役割
第6章 幼児期の多文化学習の可能性―アイヌ文化学習を事例に―
 第1節 多文化教育における学習―多文化学習とは
 第2節 幼児期の多文化学習の実践―自然教育としてのアイヌ文化学習
 第3節 幼児期の多文化学習の未来
第7章 文字を扱った幼児期の森林環境教育プログラムの可能性
 第1節 森林環境教育プログラムのなかで数・文字を扱うことの意義
 第2節 森林環境教育プログラムのなかで数・文字を扱う方法
 第3節 数・文字を扱う森林環境教育プログラムの実際
 第4節 数・文字を扱う森林環境教育プログラムの未来
第8章 ESD実現をめざした環境構成のポイント
 第1節 環境とは何か
 第2節 いまある環境をどう園活動に活用するか
 第3節 園の特徴に応じた環境づくり
終 章 幼児教育における環境教育・ESDの未来
 第1節 幼児期におけるESDを発展させるには―各章で得られた知見
 第2節 持続可能な地域を創る幼児期のESD事例
 第3節 持続可能な社会を創る担い手を養成する保育者養成校の未来と課題

巻末資料 幼稚園教育要領解説(抄)

前書きなど

■ はじめに
 本書は,保育者養成校や保育所や幼稚園が地域と連携し,地域資源を活用したESDルカリキュラムに準拠した構成とし,領域「環境」の指導のヒントになるよう工夫している。
 はじめにあたって,米国の女性海洋生物学者で環境活動家のあったレイチェル・カーソンの言葉を紹介したい。レイチェルが1962年に発表した『沈黙の春(サイレントスプリング)』は,当時,米国をはじめ世界で広がっていた農薬による環境汚染に警鐘を鳴らした書だった。このタイトルには,「このまま農薬汚染が続けば春になっても鳥のさえずりも虫たちの羽音も聞こえない沈黙の世界になってしまうよ」というメッセージが込められている。当時の米国大統領J.F.ケネディがこの書を読んだことで,米国政府による環境問題への本格的な取り組みが始まったことが知られている。
 レイチェルは『沈黙の春』出版の2年後の1964年に亡くなるのだが,その最晩年に『センス・オブ・ワンダー』という本を発表した。この本は,『沈黙の春』で告発した環境問題をどうしたら人類は克服できるのか,レイチェルなりの解決の道を示した書であった。この本では,ロジャーという男の子とレイチェルが森のなかを散策しながら,ロジャーのセンス・オブ・ワンダー(自然の神秘さや不思議さに目を見はる感性)を大切に育てていくというエッセイである。ここでレイチェルは「生まれつきそなわっている子どもの『センス・オブ・ワンダー』をいつも新鮮にたもち続けるためには,わたしたちが住んでいる世界のよろこび,感激,神秘などを子どもたちと一緒に再発見し,感動をわかちあってくれる大人が少なくても一人,そばにいる必要があります」と述べている。
 本書の読者の皆さんもこうした大人のひとりであってほしい。       編者

版元から一言

 本書を読むことで、幼児期からのESDによってこれからの社会を担う子どもたちを育てる幼稚園教諭、保育士になることをめざす学生や実際に幼稚園や保育所、認定こども園などで働く保育関係者らが、日々の学習や活動に有効な理論と実践のヒントを学ぶことができるテキストです。
 本書の執筆にあたった著者11名は、街なかの地域または自然が身近な地域など子どもたちが置かれたそれぞれ地域ごとの「環境」の特性に合わせてESDを取り入れた保育を行えるように、何度も編集会議で研究・実践報告や意見交換をして議論を重ねコンセンサスを高めたうえで内容構成を決めて編集しました。
 是非とも本書を手に取って、多くの皆さんに読んでいただきたいお薦め本です‼
 
 

著者プロフィール

降旗 信一  (フリハタ シンイチ)  (編著者

東京農工大学大学院連合農学研究科教授/博士(学術)/日本環境教育学会会長。
主な著書:『現代自然体験学習の成立と発展』風間書房,『ESD(持続可能な開発のための教育)と自然体験学習』風間書房,『DX時代の人づくりと学び』人言洞,『自然案内人』ほるぷ出版など。

菊池 稔  (キクチ ミノル)  (編著者

名寄市立大学保健福祉学部社会保育学科講師/博士(農学)/日本環境教育学会北海道支部運営委員/専門分野はESD論,社会教育学,教育行財政。
主な著書:『DX時代の人づくりと学び』人言洞,『五訂版 習うより慣れろの市町村財政分析―基礎からステップアップまで』自治体問題研究社。

田中 住幸  (タナカ スミユキ)  (著者

札幌大谷大学短期大学部

増田 直広  (マスダ ナオヒロ)  (著者

鶴見大学短期大学部

地下 まゆみ  (ジゲ マユミ)  (著者

大阪大谷大学教育学部教育学科

小野瀬 剛志  (オノセ タケシ)  (著者

仙台青葉学院短期大学

中本 貴規  (ナカモト タカノリ)  (著者

飯田短期大学

岡 健吾  (オカ ケンゴ)  (著者

北翔大学

陳 倩倩  (チン セイセイ)  (著者

学校法人リズム学園 はやきたこども園

板倉 浩幸  (イタクラ ヒロユキ)  (著者

東京農工大学

仙田 考  (センダ コウ)  (著者

田園調布学園大学

上記内容は本書刊行時のものです。